ヴァルター・ ミッテルホルツァー

キリマンジャロ上空を飛行した最初のパイロット。この先駆者は、画期的な航空写真で新しい視点をもたらしてくれました。後に国営航空会社、Swissair(スイス航空)の共同設立者となりました。
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1894年-1937年
若き写真家、ヴァルター・ミッテルホルツァーは、第一次世界大戦の兵役中に飛行士のライセンスを取得しました。そして1919年に旅客航空会社を設立し、写真を撮影していました。この会社は後に国営の航空会社、Swissair(スイス航空)となります。ミッテルホルツァーは、飛行と写真への情熱を先駆的な方法で融合し、新しい視点をもたらしてくれました。「これまでに見たことのない世界が目の前に広がる。まるで地球が新しい顔を、そして人が新しくより完璧な目を手に入れたかのように」

ミッテルホルツァーは、有能な長距離パイロットであり、1924~25年にかけての冬にチューリッヒ(スイス)からテヘラン(イラン)に向けて飛行しました。
この4週間にわたる飛行の間ずっと、彼はロンジンのクロノメーターを機内に備えていました。1927年には、チューリッヒから南アフリカに飛行した最初のパイロットとなりました。1926年12月7日に出発し、エジプトとヴィクトリア湖を経由して1927年2月21日にケープタウンに到着しています。
彼は、当時ほとんど知られていなかった大陸の風景やそこに住む人々の貴重な写真を撮影しました。ミッテルホルツァーの写真入りのレポートは雑誌に掲載され、多くの人々に読まれたのです。

1930年1月8日には、キリマンジャロ上空を飛行した最初の飛行士となり、約2万340フィート(6,200m)の高度から初めてクレーターの写真を撮影しました。そして43歳になった1937年、オーストリアでの登山ツア―中に亡くなりました。
キリマンジャロにて。1930/1/8撮影
ミッテルホルツァーが操縦する三発機フォッカー。スーダン・カッサラにて。1934年2月撮影
1929-30年のキリマンジャロ飛行。フォッカー F. VIIb-3mの前に立ち、遠隔カメラを持つミッテルホルツァー。