計時コーナー
マニュファクチュールの中で培われてきた技術的ノウハウにより、ロンジンは1878年より、仕組みの単純なクロノグラフと、その継続的な生産を可能とする機械を自社開発しました。こうした設備により、ロンジンは計時の分野に参入することになり、その後20世紀において同分野でその実力を確かなものとしていきます。ロンジンが歴史の中で生み出してきたさまざまな計時装置がロンジンとスポーツ界との特に強い結び付きを作り出し、こうしたブランドの計時への強い思いが、その後のブランドの未来建設に大きな方向性を与える結果となりました。
計時に焦点を当てたこのスペースでは、大記録の瞬間をとらえるためにロンジンが生み出したさまざまな装置が展示されています。ここでは、F1で使用されたポケットサイズの機械式クロノグラフから、1912年のスイス国体で通称“broken wire” と呼ばれた自動タイム計測システム、1952年の検証画像と計測タイムが対になった最初の機構“Photogines”、そして1960年の動画とタイム計測を組み合わせた装置“Contifort”など、1990年代までに制作された装置が紹介されています。ロンジンが生み出したタイム計測装置の歴史を見ると、スポーツの発展の歴史の中の未踏の部分が、そこに光を当てたいとする社会の要求と、最新のテクノロジーの存在 ― 特にロンジンの貢献するところの ― により、はっきりと浮かび上がってきます。