3400万個のロンジンウォッチ展示コーナー
ロンジンはその歴史の中で、3400万個以上の時計を生み出し、その全モデルの詳細がすべて記録簿と、その後この記録簿に取って代わった資料の中に記録されています。これらの腕時計は、それらを生んだ時代の産物です。その制作に使用されたテクノロジー ―時にそれはロンジンにより開発されたものであったりする ― 、芸術的嗜好、世界の市場の異なるニーズなど、時計製品はそれぞれの時代の風潮と常に関わりあいながら創造されてきたのです。腕時計の形、規格、製造手段は、その時代が求めるものを反映させている―、つまり時計とは時とともに移りゆく創作の概念に応える形で作られてきたことがおわかりいただけるでしょう。
これまで数多く製造されてきたロンジンウォッチを展示するコーナーでは、腕時計を百万個ずつに分類してその代表作をショーケースに収め、時計製造のさまざまな過程と最終製品に焦点を当てて紹介しています。時代ごとに異なる、時計製造を支配したさまざまな挑戦の全体像が見渡せるこのスペースは、100万個の時計を製造するのに必要とされた時間についても考察の機会を与えています。それぞれのショーケースにはまた、時計を生んださまざまな時代のデザイン的要素や流行も紹介されています。これらの資料は、ロンジンの時計制作活動の基盤をなす目的や挑戦を垣間見せるだけでなく、時計製造を技術面を超えたさらに広い背景の中に位置付けます。
こうしたミュージアムの展示構想は、ロンジンの工場の生産性の変遷に焦点を当て、生産性の変化が展示構成にリズムを与えます。ロンジンの最初の100万個となるモデルは1867年から1899年の間に生産されましたが、3000万個目となる100万個が製造されたのは2001年から2002年のたった1年間にかけてだけ―。つまり、生産リズムが決して一定ではなかったことがわかります。その結果、生産性の向上だけではなく、テクノロジーの進化と時計ビジネスの発達がこの空間から見て取ることができるでしょう。ミュージアムのこのコーナーの各ショーケースが、それぞれの100万個を象徴するモデルをテーマごとに紹介しています。