マイルストーン・プロダクツ


新しいテクノロジーの台頭に対抗するため、ロンジンのマニュファクチュール内で秘密のプロジェクトが開始されました。“砂時計プロジェクト”と名づけられたこのプロジェクトでは、1970年を迎える前にクォーツウォッチの開発と製造を目指すという大胆なものでした。ロンジンが単独で行ったこの研究開発は1969年、“キャリバー6512”の誕生をもって成就します。“Ultra-Quartz”と呼ばれ、腕時計用に開発されたこの電子ムーブメントは、水晶振動子を有し、1秒に9350回振動します。 1.35Vの水銀電池により動力を得た“Ultra-Quartz”は、歯車機構と先のないネジにより結ばれた発信機を持ち、振動するふたつの回路が相互作用によって安定するという点で、自動制御化されたムーブメントでした。“Ultra-Quartz”の構想にあたり、14のトランジスタ、19の抵抗装置、7のキャパシタンスを使用した大規模な工程を避け、単純化された製造工程が視野に入れられました。つまり、生産工程の簡素化が図られたのです。