高精度の電子時計を求めて
1984年、ロンジンは「Conquest」シリーズにPVD加工を施した2色のスティール製モデルを加えました。この腕時計は、ロンジンの技術力を動員し自社工房内で開発されたクォーツ式キャリバーを搭載していました。1970年代の終わりにクォーツ式ムーブメントの厚さの問題が解決されると、ロンジンの研究部門は、精度の問題にその関心の中心を移しました。1980年代の初め、電子ムーブメントの構想におけるロンジンのエンジニアたちの研究には新しい展望が開き、特に、クォーツの特性に影響を与える温度変動を制御する方向へと向かっていきました。その研究は、振動数が262144 Hzのクォーツによって熱補整された発振器を搭載した薄型のクォーツ・ムーブメント、キャリバー「276 VHP(Very High Precision)」の開発として結実しました。この補足的な装置、つまり水晶温度計は、その他のクォーツ式キャリバーを越える優れた性能をもたらすものでした。高い精度を誇るこのムーブメントは、80年代初めにリチウムバッテリーの改良を目的に行われた研究開発の恩恵も同時に受けました。